36歳から始める大学院留学

不定期更新による、留学のキオクとキロク

ほろ苦い失敗のキオク

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私の学校の学食は、週末は昼食と夕食の一日2食になります。その為、朝食をなんとかしなければなりません。
コンビニでサンドイッチを買うこともありますが、大抵は学校近くにあるスタバに行き、このメニューを頼みます。
  • アイスコーヒー
  • プレーンベーグル with クリームチーズ
  • バタークロワッサン

今でこそ問題なく注文出来ますが、初めて留学した10年前、”クロワッサン”で失敗した経験があります。

当時ニューヨークに留学していた私は、学校への道すがら、クロワッサンを買おうとベンダーへ向かいました。(ちなみにベンダーとは、マンハッタン路上でよく見かける”屋台”のようなもので、ベーグルやパン、コーヒーをはじめ、色々な軽食を販売しています)

私の順番が来て、こう頼みました。

「Can I have a バタークロワッサン?」

しかし、ベンダーのおじちゃんは理解してくれません。再度注文するも理解してもらえず、結局ドーナッツに落ち着くという結果に。

欲しいパンひとつ買えず打ちのめされた私はしかし、翌日、リベンジを期すべく、同じベンダーへ向かいます。今度は対策も立てたしきっと大丈夫、クロワッサンは俺のものさ!、と自信満々にこう注文しました。

私:「Can I have a バターロワッサン?」

おじちゃん:「...」

私(の心の声)「だ、だいじょうぶ。まだ、つ、次の手がある」

私:「Can I have a バタークロッサン?」

おじちゃん:「... ...」

私:「... ... ... This! This!」

 

練りに練った対策(アクセントを変える)も不発に終わり、”奥の手”のジェスチャーまで披露させられては、クロワッサンを食べる事が出来たとはいえ、2連敗した感は否めません。

何が悪かったのだろうと、ここで初めて辞書を引きました。答えは至極明快、発音が悪かったのです(もっと早く気付こうね、自分)。

クロワッサン、は日本語英語。私の電子辞書による正確なスペルと発音記号は、

croissant [krəsɑ'ːnt]

私の耳には、「クローンッ」 と聞こえます(最期の「ッ」が大切)し、そう意識して発音してからは、連勝街道(?)まっしぐらでした。

何気ない事ですが、失敗から学ぶ、を経験出来た良い機会でした。(今振り返れば、の話しですが、当時は26歳成人男性が欲しいパンひとつ買う事も出来ず、ただただ情けなかったのを憶えています)